廃棄物で埋もれたお部屋での孤立死

特殊清掃のご依頼が舞い込んできました。

現場は集合住宅、死後三日でご遺体が発見されたそうです。

 

事前に死後三日という事を伺っていましたので、「お部屋の状態も臭いもそこまでひどくはないだろう。」と思いながらも、気を引きしめて中へ。

確かに、血痕や汚物はありませんでした。

 

しかしそこは、物に溢れ(物といっても廃棄物)、虫が飛び交い、そして臭いが充満していました。

初見時は目が皿になりましたが、しかし正直言いますとよくある光景です。これまで幾度とそういった現場に立ち会ってきました。

臭いの主な原因は鍋に残った食べ物が腐敗したものでした。

 

生ごみが多く腐敗臭が広がっていたので、清掃作業に入る前に、前処理として除菌剤の散布を行いました。

 

 

 

 

ご遺品と不要物との分別作業開始。

 

 

故人様は病死だと伺いました。

しかしその背景には、現在急増している孤立死が関わっていました。

孤立死とは、核家族化が進み、社会や地域・家族や親族などとの繋がりが希薄になり、亡くなった事に長期間誰にも気づかれないまま遺体が発見される状態を指します。

今回の故人様も同じでした。ただ、比較的早い発見だった事と、孤立死ではありましたが、訃報を聞きご遺族の皆様は駆けつけてくれた事は

救いだったのではないでしょうか。

お身内の訃報を聞いても関わりたくないと首を横に振る方も決して少なくありません。

ご遺品と不要物との分別を繰り返す中で、ふとそう思いました。

 

一通りの分別作業を終え搬出後、簡易清掃を行い、故人様への黙祷を捧げ、

 

 

 

最後に、オゾン脱臭器を用いてオゾン脱臭を行いました。

オゾン脱臭とは、”オゾンショックトリートメント法”という臭気物質をオゾンで酸化させる化学変化を用いる脱臭方法です。

つまり、臭いの根源から臭気を分解するので、即効性も期待出来ます。

 

 

 

 

全ての作業を終え、ご依頼主様と管理人様への確認も済み、私たちは引き上げました。

この時代の流れから、孤立死が無くなる事は難しい様に覗えます。むしろ増加の一途を辿るでしょう。

それに比例して、孤立死の現場に悩み、困るご遺族や関係者の方々も増えていく事になります。

これからも私たちは、ご遺族様は元より故人様の為にもお手伝いをさせていただきます。